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読感

『模倣の殺意』の読感(ネタバレなし)

08/11/2017

中町信氏の初長編作品である『模倣の殺意』を久しぶりに読みました。ミステリはあまり読んでこなかったくちで、sumireは全く知識がありません。5年ほど前に本屋で本書を購入しました。当時は本書の淡々とした文に負け、適当に流し読みしただけで特になんの感想もなく本棚にしまいこんだと思うんですが、最近、本棚を漁っていると目に留まったので読んだ次第です。

構成といたしましては以下のような

プロローグ

第一部 事件

第二部 追求

第三部 展開

第四部 真相

エピローグ

構成になっています。シンプルですね。””第四部 真相””からある意味超スピードで物語が収束していく様は必見です。

結末につれて私が思い描く結末と本書の結末に相違が生じてきて、その真相が白日の下にさらされたとき”うっ”と衝撃を受けました。本書は本格ミステリなので詳細な感想はできませんが、出版当時、国内作品で初となるトリックを使っています。(解説文の受け売り)

個人的には『模倣の殺意』という的を得た題名と作中にいくらかその描写はありながらも真相にて、ある人物の性格明らかになる驚きが好きです。(殺意の意味)

文章は今の小説を読み慣れている方からすると淡白な文に感じると思いますが、要点はもちろんの事ながら押さえられていますのでそれを楽しみながら読み進めることをオススメします。

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