sumireです。
以前、イヤホン口径によるSpinFitの選び方という記事を書きました.
今回は、イヤホンに合うComplyの選び方について書こうと思います。(少し前までよく使用してたので)
Comply もSpinFitと同様に、所持しているイヤホンに合う種類の特定が難しく、また国内で購入できる Comply の種類の特定に苦労すると思うので購入者の方向けに記事にした次第です。チューブ内径につきましては、信憑性に欠けるところがあるので参考程度にしてください。
(追記2021.01.09:コアサイズの167, 200, 400, 500については個人的に購入し、大体ではありますがチューブ内径を測定しました。)
マイナーイヤホン持ちにチューブ内径の情報は重要なんです!
目次【本記事の内容】
Complyとは、
Comply は、ポリウレタンの柔軟性と形状記憶性により、個々人の異なる耳に装着しても、音の伝搬路(チューブ内)が潰れず、また、ポリウレタンフォームが耳と密着することで、シリコンイヤーチップよりも優れた遮音性を実現しているとの触れ込みのイヤーチップです。
イヤホン自体の音質向上を測るのではなく、イヤホンの持つ再生能力を損なうことなく鼓膜に伝えることを狙いとして作られています。
イヤホン付属のイヤーピースが合っているなら購入は検討しなくてもいいと思います。ワンペアで、だいたい1200~1600円程度します。 3ペアセットで買うほうがワンペアで買うよりもお得です。
なぜ、 Comply のサイズはややこしいのか?
Complyは、特定のメーカーの商品のために作ったものをそのまま販売しているので、商品ラインナップがややこしいです。また、コアサイズ(後述)の表記がより一層分かりづらくしています。
ズバリ、イヤホンにあうComply のサイズ選び方は?
1. 公式サイトのイヤホンアーカイブから、対応COMPLYモデルを選ぶ
2. チューブ内径から選ぶ
の2通りの選び方があります。
1. 公式サイトのイヤホンアーカイブから、対応 Comply モデルを選ぶ方法
Comply 公式サイトにて、 アーカイブされているイヤホンなら、それに対応したComplyのモデルを見つけることができます。 (ただしアーカイブされていても対応するモデルがない場合もあるので注意)
・具体例 Audio Technicaの”ATH-IM70“に合うComplyが欲しい場合。
Step1
Step2
Step3
Step4
こちらのPDFでも確認できます。
イヤホン別Comply対応表(Comply公式サイトPDF)
2. チューブ内径による選び方
公式サイトでアーカイブされていないイヤホンのサイズに選びに関してズバッと言います。
Complyのチューブ素材はあまり伸縮性がないので、イヤホンノズル外径に対して、 僅かに小さいサイズ(0.2~0.5mm)を購入すると良いです。 口径がぴったりだと耳の中で外れてしまいます。 シリコンをチューブの素材とするSpinFitと比べて、サイズ選びはシビアになりますので注意してください。
どこに、チューブ内径等サイズ詳細が記載されているの?
イヤーチップの高さ、横幅サイズは公式ページで記載されていますが、チューブ内径についてのサイズは公表されていません。(Comply公式サイトではチューブ内径をコアサイズと呼び、100, 200, …, 600のように数字で分類しています。)
本記事に記載したチューブ内径はすべてSumireの家にあるものを実際に測定して得たものです。
Complyのチューブ素材について
Complyのチューブ素材は二種類あります。
・黒色のチューブ (固め)
・半透明のチューブ (黒色のチューブよりは柔らかい)
コアサイズによって使用しているチューブ素材は異なります。
*参考リンク 楽天市場 e-earphone Comply Tx-400商品販売ページ(アフィリエイトリンクではありません。) 商品紹介動画、1分55秒ごろから。
Complyのチューブ内径まとめ
( 2020.01.09追記:コアサイズの167, 200, 400, 500については実際に購入し、大体ではありますがダクト口径のサイズを測定しました。 )
コアサイズ = チューブ内径(mm)
・100 = 3mm
SpinFit CP800相当
・160 = 不明
・167 = 4.5mm ,半透明チューブ
ゼンハイザー社(ZENMHEISER)のイヤホン用に作られたもの。
(CX3.00, CX5.00, MOMENTUM In-Ear, IE800)
・200 = 5.0mm (もしかしたら測定誤差でこれより数mmだけ内径が小さいかも。)
・400 = 5.0mm ,半透明チューブ
・500 = 5.0mm
・600 = 不明
初めてComply購入する方でコアサイズ400と500を迷われている方は、軸部分が柔らかい400の方をお勧めします。
コアサイズ200, 400, 500はチューブ内径について同じでした。もしこれらの違いについて知っている方はぜひコメント欄に書き込んで頂けたら幸いです。
⇦コメントありがとうございました。今後も本記事の内容に不足、誤り等がありましたらコメントで指摘していただけると幸いです。
Complyの種類は?
種類によらず素材は共通で、フォーム形状やチューブの長さが異なります。また、種類によっては、耳垢ガードや汗ガードがついているものがあります。
以下、基本的に国内で購入可能なモデルを示します。
商品リンクのイヤーピースのサイズ基本的にはMサイズです。ご購入の際はお間違いなく。
T-type (Standard)
Complyの最も一般的なモデル。海外ではIsolation Seriesとして販売されています。
サイズ(S, M, L)
コアサイズ (100, 200, 400, 500, 600)
Comply T-100 (amazon) / (rakuten)
Comply T-200 (amazon) / (rakuten)
Comply T-400 (amazon) / (rakuten)
Comply T-500 (amazon) / (rakuten)
Comply T-600 (amazon) / (rakuten)
Tx-type
T-typeに耳垢ガードがついたもの。
Comply Tx-100 (amazon) / (rakuten)
Comply Tx-200 (amazon) / (rakuten)
Comply Tx-400 (amazon) / (rakuten)
Comply Tx-500 (amazon) / (rakuten)
Ts-type (Asian fit)
アジア系の人は、外耳道が湾曲しているため、 T-typeのフォームだと先端が潰れて音が減衰してしまう。そこで、フォーム先端を丸くしフォーム先端を潰れにくくしたのがこのTs-type(Asian fit)….
と日本の公式サイトに書かれていますが、このAsian fit、実はアジア系の人向けに作られたものではなく、快適な装着性を実現しようとした結果このような形になったようです。 フォームを丸くし外耳道への圧力を軽減することで長時間でも快適な装着性を実現しています。海外ではComfort seriesとして販売されています。
サイズ(S, M, L)
コアサイズ (100, 200, 400, 500, 600)
Comply Ts-100 (amazon) / (rakuten)
Comply Ts-167 (amazon) / (rakuten)
Comply Ts-200 (amazon) / (rakuten)
Comply Ts-400 (amazon) / (rakuten)
Comply Ts-500 (amazon) / (rakuten)
Tsx-type
Ts-typeに耳垢ガードがついたもの。
Comply Tsx-100 (amazon) / (rakuten)
Comply Tsx-200 (amazon) / (rakuten)
Comply Tsx-400 (amazon) / (rakuten)
Comply Tsx-500 (amazon) / (rakuten)
P-type (高遮音性)
T-typeよりも高さを高くすることで、遮音性を高めたもの。
海外では、Professional Seriesとして販売されています。
サイズによって軸の色が異なります。Sは緑、Mは赤、Lは青です。
サイズ(S, M, L)
コアサイズ (100)
Comply P-100 (amazon) / (rakuten)
Apple Air Pods Pro専用チップ
AirPods Pro専用のComply。アダプタなしで装着可能です。嵩張ることなくケースに収納可能。
海外では、Comply™ Foam Tips 2.0 Compatible with AirPods™ Proとして販売されています。
注意:AirPodsやEarPodには非対応です。購入の際はお間違いなく。
Comply AirPods Pro (amazon) / (rakuten)
SoftCONNECT by Comply (Apple AirPods, EarPod対応)
Apple AirPods, EarPod対応のComply。
注意:AirPods Pro非対応です。購入の際はお間違いなく。
SoftCONNECT by Comply (amazon) / (rakuten)
⦅
Tw-type (Wireless)
充電ケース付きワイヤレスイヤホンの普及に伴い、充電ケースに収まるように高さを低く、外径を小さくしたのがこのTw-type 。唯一海外公式サイトで該当するラインナップが見当たらなかった。
汗・耳垢ガード付き。
コアサイズはユニバーサルタイプ (200, 400, 500のすべてに対応)
Tg-type (True Grip)
ワイヤレス向け。Tw-typeより耐久性と遮音性が上がっているとの触れ込み。Tw-typeとの大きな違いは汗・耳垢ガードがついていないということと。コアサイズは200のみ。
海外公式サイトの情報
サイズ(S, M, L)
コアサイズ (200)
TrueGrip PRO
Tg-typeに汗・耳垢ガード が付いたもの。
2020現在、対応機種は古めなので注意。購入の際は一度対応機種の見直しを。
Sx-Type (SPORT PRO)
ダクトにSmart coreを採用している。これにより、イヤホンノズルの直径4.8~6.3mm, コアサイズ200, 400, 500, 600の範囲内であれば、ほとんどのイヤホンに装着可能。(IEMは対象外)
Smart coreの説明(Comply公式サイト)
汗・耳垢ガード付き。
コアサイズ Smart Core(200~600まで対応)
個人的な感想
私が思うComplyのイヤーピース(コンフォート系全般)の利点・欠点は以下の通り。
利点
・高い遮音性 (通勤で使用する人には最大の利点。)
・快適な装着性
欠点
・へたるのが早い。(私が汗かきなのもあります。装着時に必ずイヤーピースを触らないといけないので手汗がひどい人は注意)
・へたると、遮音性、装着感が低下する
・衛生面がちょっと心配 (使い捨て耳栓の交換推奨日が一日(3M社公式サイト)、極端な例ですが。ちなみにComplyいわく3ヶ月。汗かきには少し無理があるかも。)
へたりが個人的にネックだったので、現在はSpinFitやFInal Type Eなどをメインに使用しています。(家でしかイヤホンを使用しないため)
もちろん、使用状況によるので、通勤時など騒音にさらされる方にはComplyの高い遮音性は魅力かもしれません。
参考になりましたか?みなさん良いイヤホンライフを!
*コメント若しくは、Twitterより、皆様からのダクト口径の実測値の情報をお待ちしています。
補足
*Shure製品のイヤホン口径は大体3mm程度なので、コアサイズ100番がフィットします。
200が4.5mm、400が4.9mmだったかな……
500はチューブが軟らかめで、特殊なステムにも対応しやすい……だったかも。楕円ステムとか。
Complyのチューブ内径についての情報ありがとうございます。記事のチューブ内径についての更新はこちらで購入し確認し後に、変更したいと思います。(200,400番は使用後に処分してしまったので現在手元にはありません)、最近はComplyを使用していないので、購入と更新には時間がかかるかもしれませんのでその点ご了承ください。
私が確認した限りではComplyのチューブ素材は黒色と透明の二種類の素材が使われているようです。ちなみに500は黒色で、167は無色透明でした。(200,400も確認したんですが覚えてないんです(泣)) 主観ではありますが無色透明のチューブのほうが黒色のチューブよりも硬い気がします。(167のほうが内径が小さいからかもしれませんが……) 断定はできませんがチューブの色と硬さには関係があるのかもしれませんね。
https://item.rakuten.co.jp/e-earphone/655942192667/
以前の記事にすみませんが、情報を探している方もいそうなので。
チューブ内径400と500の違いは、こちらのサイトで商品動画内で紹介されていました、
返信かなり遅くなりました、すみません。Complyの情報ありがとうございます。こんなにわかりやすい動画があったんですね知りませんでした….
チューブ内径400と500の違いについては上記リンクととも記事に追加しました。